■■―さっぱりわからん召喚師学入門―■■ 〜異種族との対話編[前編]〜
   
サルビィ

   

   



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   瞬間、『何か』が頭上を通過した気配と、鋭利な刃物が何かを切り裂く音。
   

   ―ドサッ。
    一瞬の間のあと、何かが落ちる音。見ると、そこにはつい先ほどまで蜘蛛
   『だったもの』の上半分が転がっている。
   「すみませんっ、人がいると思ってなくって…あの、大丈夫でしたか?」
    状況が理解できないまま声の主を確認する…と、そこには心配そうに僕を
   覗き込む少女が一人。その手には、本人と同じぐらい大きな巨大な斧が握ら
   れている。先ほどの音の正体がこの戦斧の斬撃であったことを示すかのよう
   に、刃先にはべっとりと緑色の血が付いている。…って、これだけ強いのにな
   んでさっき蜘蛛から逃げていたんだ?
   「まぁ…比較的。」
   色々と疑問は尽きないが、とりあえず先に質問に答える。
   「…あれ?…もしかして、貴方はエルフの村で会ったダークエルフさん?」
   「へっ?」
   こちらが質問する前に、逆に少女に質問されてしまった。
   ―ん?エルフの村…?
   「ほら、エルフ村のセントリーに切り捨てられそうになっていた…」
   「あっ!あの時の…えーっと…」
   ―…そういえば結局、あの時名前聞いてないや。
   「あっ…そういえば自己紹介がまだでしたね。私、サルビィって言います。」
   こうして、僕はこのドワーフの少女と二度目の邂逅を果たすことになった…。
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