>TOP >1 >2 >3 >4 >5 >6 >7 >8 瞬間、『何か』が頭上を通過した気配と、鋭利な刃物が何かを切り裂く音。 ―ドサッ。 一瞬の間のあと、何かが落ちる音。見ると、そこにはつい先ほどまで蜘蛛 『だったもの』の上半分が転がっている。 「すみませんっ、人がいると思ってなくって…あの、大丈夫でしたか?」 状況が理解できないまま声の主を確認する…と、そこには心配そうに僕を 覗き込む少女が一人。その手には、本人と同じぐらい大きな巨大な斧が握ら れている。先ほどの音の正体がこの戦斧の斬撃であったことを示すかのよう に、刃先にはべっとりと緑色の血が付いている。…って、これだけ強いのにな んでさっき蜘蛛から逃げていたんだ? 「まぁ…比較的。」 色々と疑問は尽きないが、とりあえず先に質問に答える。 「…あれ?…もしかして、貴方はエルフの村で会ったダークエルフさん?」 「へっ?」 こちらが質問する前に、逆に少女に質問されてしまった。 ―ん?エルフの村…? 「ほら、エルフ村のセントリーに切り捨てられそうになっていた…」 「あっ!あの時の…えーっと…」 ―…そういえば結局、あの時名前聞いてないや。 「あっ…そういえば自己紹介がまだでしたね。私、サルビィって言います。」 こうして、僕はこのドワーフの少女と二度目の邂逅を果たすことになった…。 |